佐伯くんと主従関係

「ダメって言われてもするけど」



ふわり、いつもとは違った優しい触れ方だった。



お酒のせいか、蒼さんの唇は私より熱い。



周りの喧騒がどこか遠くで聞こえて。



ここ居酒屋、そう言った蒼さんの声が頭の隅に響いて。



角度を変えて尚もキスをする蒼さんの手は、ゆっくりと私の頭に触れる。



「…そ、蒼さ…っ」



苦しくてその胸を叩くと、蒼さんは息を吐きながら唇を離した。



「っはぁ…」



息が乱れる私。