佐伯くんと主従関係

「あれ、結衣ちゃん顔赤いけど」



「は、はな…し…っ」



この2人は自分たちが有名人だって自覚ないの…!?



「ほら、ちゃんと息しないと」



あまりの近さに息ができない私を見て、蒼さんは薄ら笑いを浮かべる。



微かに香るお酒の匂い。



「キスしていい?」



「っ!?」



首を振ろうとも、その動きだけで唇は触れてしまうだろう。



声も出せないでいる私を蒼さんは楽しそうに見下ろしていた。