佐伯くんと主従関係

私は面白くなって、その肩をつついて笑った。



「こんくらいで照れるんですか蒼さ〜ん、意外とシャイなんですね〜」



尚もそっぽを向く蒼さんを見て、私はプククと悪戯に続ける。



「なーんだ、蒼さんにも可愛いとこあっ「うるせぇなぁ」



解かれていた腕が再び肩に回り、グイッとその距離を縮めた。



唇が触れるか触れないか、その距離はもはや無いに等しい。



いや、微かに触れてる程の距離。



ザワザワと騒がしい店内、私たちのことなんて気にしてないんだろうけど…



それでもここは公共の場、ヒヤヒヤする感情とは裏腹に顔は熱を帯びていく。