佐伯くんと主従関係

「別に蒼さんが嫌いとか、そういうのじゃなくて…」



「じゃあいいじゃん、俺のモノになれば」



「それです」



「…それ?」



目の前で机に突っ伏す幹也さんはいびきをかいて。



時々聞こえる寝言は聞き取れず。



「蒼さんは、何を思ってそういうこと言ってるのかなって…分からないから承諾したら可哀想じゃないですか、蒼さんも私も」



「…可哀想?」



居酒屋はまだまだ騒がしく、男の人たちの喧騒と女の人の愚痴。



両方が入り混じって、一つの音となる。