佐伯くんと主従関係

「蒼…」



その目にいつもの光はなく、テレビに出ているときのような冷たい瞳の蒼さんで。



「人の執事、勝手に持ち出されたら困るんだけど」



「分かってる分かってる!冗談じゃん、何ムキになってんだよ蒼〜」



ははは、と乾いた笑みを零しながら背を向ける増渕さん。



そのままスタジオの奥へと消えた。



2人の間に沈黙が流れる。



「…あ、えと…その…」



「一般人が一丁前にナンパなんてされちゃって」



そんな冗談を言う蒼さんを見上げると、その目はいつもの蒼さんで。