佐伯くんと主従関係

何かあったのかな…



「正直、蒼さんの前だとうまく自分を出せないというか……、どうしたらいいのか分からなくてなります」



私が蒼さんに抱く感情を素直に話すと、



『それは俺を好きってこと?』



いつもの調子を取り戻したような声が聞こえた。



「は?」



心の底からの疑問、声が低くなる。



『あれ?違った?』



「いや逆にどうしたらそうなるんです?…もう、そんなこと言うために電話かけてきたなら切りますよ」



呆れた溜め息を零しながら言うと、電話越しに鼻で笑ったような音が聞こえた。