佐伯くんと主従関係

「私は佐伯家の人間じゃないですし、知らなくていいことだってありますよね」



それは自分に言い聞かせるように。



「蒼さんもきっとまだまだ男の子で、イタズラするのが楽しいんですよね」



それは理由を探すように。



「行きましょ郁人さん。お茶が冷めちゃう」



郁人さんに目を合わせず、その横を通り過ぎた。



リビングに戻ると、幹也さんと蒼さんの間に微かな溝ができてる気がして。



「ふ、2人ともいつまでツンとしてるつもりですか〜?お茶!できましたよ!」



私がこの雰囲気を変えるべき。