佐伯くんと主従関係

「知ってもらう必要ないって…自分隠して生活するつもりか?」



「郁人に迷惑かけてないだろ。…もういい?俺眠いから」



会話を無理やり終わらせた悠くんが扉に向かって歩いてくる。



や、やばい…!



慌てて近くにあった植木鉢の影に隠れる。



よかった、バカでかい植木鉢があって。



必要ないじゃんっていつも思ってたけど、もしかしたらこうやって隠れるためにあるのかも…



不機嫌そうな悠くんが歩いて行き、扉がバタンと閉まった。



その背中を見つめ、自然と溜め息が漏れる。



私の前だと本当の自分を出せないってことなのかな。