佐伯くんと主従関係

え、悠くん…?



「優しくしてるだけなんだけど?」



「明らかに違うだろ。あそこまでの猫被りは後々めんどくさいことになる」



「はぁ?最初から俺がこの態度で行ったら、結衣さんが大変だろうと思ったんだよ」



郁人さんと会話をする悠くんの態度は、明らかに私が知ってる悠くんの姿ではなかった。



早くこの場から立ち去らなきゃいけないのに、ビックリして足が動かない。



「じゃあ今更いつになってその性格を知ってもらうんだ?」



「徐々にでいいだろ。…つか、知ってもらう必要もないんだけど」



めんどくさそうに頭をかく悠くん。



その目は私を見るときの目ではない。