執事として働いて、1ヶ月ほどが過ぎた。



仕事にも慣れ始め、最近は全ての仕事を終わらせる時間が縮んだ。



6月も終わりを迎えようとして、ジメジメとした天気は本格的に空を覆っている。



「えっと、郁人さんと蒼さん、幹也さんのスーツは早めにお願いします」



「かしこまりました」



クリーニング屋の藤本さんも、この時期は忙しいんだと大変そうで



「三葉さんも様になってきましたね」



荷物をまとめながら笑った。