佐伯くんと主従関係

妖しく口角を持ち上げるその姿に恐る恐る首をかしげる。



「俺が欲しいって言わせるまで、他の男には渡さないから安心して」



「な、何言ってるんですか…!言うわ
けな「言うよ。結衣ちゃんは絶対」



どこからそんな自信が湧いてくるのか、私は何も言えなくなってしまった。



容姿が完璧だとここまで自分に自信がついてしまうものなのかと、溜め息をつく。



「じゃあ俺は部屋戻るよ。おやすみ結衣ちゃん」



ポンっと私の頭に手を置いて、蒼さんは行ってしまった。



何もかもが初めてで、こういうときどういう反応をするべきとか全然分からない。



ただただ緊張して心臓がドキドキして、情けないほど焦ってしまう自分がいるだけで。



やっぱり蒼さんには、危険信号が鳴りっぱなしなのだった。