口を覆いながらせっせと掃いて、郁人さんの部屋の倍の時間をかけてなんとか掃除を続ける。



何かに使ったティッシュが転がってたり



食べたお菓子の袋だったり



ありえないほどのゴミの量に、一体いつまでここの部屋は放置されていたのかと不安になった。



幹也さんここで寝てるんだよね…?



疑問に感じながら掃除、掃除、掃除。



やっと終わったときには、見違えるほど綺麗になって。



これが部屋ってものだよ幹也さん…



私は達成感に満ち溢れた気分で、次の部屋へと移動を始めた。