うさぎ恋しや、発熱期


言わないと決めたからには実行するのみ。

そして今日もまた、1日が始まろうとしていた。



「 おはよ、凛 」

「 おはよう 」



軽めに、目を伏せて会釈して言った朝の挨拶。



「 ちょっとー、あんた何それ、大丈夫?」



熱でもあるんじゃないかと文佳は私の額に手をあてる。

熱なんてないからと、平静な顔してスタスタ歩き教室へと階段を上がる。



「 ねぇ凛、まさかあんた… 卯生好きーっての言わないの?」

「 言わないよ、もう言わないって決めたの。文佳だって言ってたでしょ 」

「 そうだけど、大丈夫?」

「 大丈夫です~ 」



って…

ほんとは、内心は違う。

私の中で私が叫んでる、発狂に近いかも。


そんな時に限って会ってしまう。



「 凛、おはよ 」



う、卯生っ!!



「 お… 」



言いたいっ

卯生に好きって言いたい!

でも、言ったら嘘になってくのは嫌。



「 凛?」