うさぎ恋しや、発熱期


結局、先生が止めに入って収まったけどケンカは続くようで。

でもそこに、騒ぎを聞きつけた先輩の彼氏が来て釈明を始めた。

偶然会っただけで、何もないと……

それは弁解の言葉みたいで、しかも必死で……


周りは思う、浮気したなって。



「 好きなのっ だから…… 」



泣きながら先輩は彼氏に言った。

それはもう、私の心に響いたくらい。

好きって、こう言う気持ちなんだって改めてわかった。


私が卯生に言う好きって言葉にも気持ちあるけど、きっと本気の重さが足りてない。



「 文佳~ 私、卯生に好きって言うのやめる 」

「 あ~ はいはい… って、えー!」



文佳にどうしたんだと言われたけど、私が言えば言うほど本気の気持ちが軽くなる。

それじゃダメ。


私の卯生への気持ちは本物だから。



部活が部活にならず終わり、文佳と門まで来ると分かれ一人バス停に向かう。



そういえば… 卯生に好きって言い始めたのいつだっけ?



バスが来て乗るが座れず立っていて思い出す。

部活で疲れたせいか立ったままうとうと……

目を閉じてたせいか、右横手前が空いたにも関わらず気づかないでいる私はバスの揺れで体が倒れそうになった。



「 大丈夫っ 」