うさぎ恋しや、発熱期


文佳を教室で待たせて卯生の顔を見てから部活に行こうと思って行くと……

卯生が廊下で他クラスの女子に捕まってた。



「 ねぇ 卯生君、私 卯生君好きなんだぁ 一緒にどっか行きたいなぁ? デートとか 」



は…? 好きって……

笑いながら言う?



「 その好きの熱指数はどれくらい?」



熱指数!? 何それ……



「 90度くらいかな 」

「 残念、足らないからダメ 」



残念? 足らない? はあ?



私の目の前で繰り広げられてるやり取りの意味がわからない。

私と同じように、好きだと卯生に言って……

その返しが熱指数はいくつか?

頭が混乱。



「 じゃあね 」



女子の言葉にハッとして、卯生が私がいるのに気づいて、ドキッとした。



ヤバ… 見てたのバレるっ


クルリと方向転換…



「 凛 」


したつもりが呼び止められた。



「 はい!」

「 今から帰り?部活?」

「 部活に行こうかなぁって…… じゃ!」

「 凛!」



…う~…… その声で呼んじゃダメだし。



「 部活、頑張れ 」



え……



教室に入ろうとしながら卯生が、私の髪をクシャリとしていった。



卯生……