目を閉じて寝てるフリしてる私の中で暴れる私がおとなしくなった。
と言うより、フリーズした。
今…… 何?
これって、アレじゃないの?
漫画でも見たよ、アレだよね?
う、そ……
卯生がなんで、どうして私に?
頭を一度撫でて卯生がベッドから離れて保健室の扉が開いて閉まった。
その瞬間、パチッと目を開けて体を起こした私は真っ赤だった。
それがわかるくらい、熱かった。
アレって……
「 キス? 」
手で額に触れてみた、そんな時だった。
「 凛 」
え…?
ベッド脇に来て顔を出す卯生がいた。
「 卯生!? あ、あのっ… 」
「 寝てなよ、顔真っ赤 」
「 え、でもあの、私…… 」
「 いいから 」
私を寝かせようと卯生の手が肩へ添えられた。
それに対して私は卯生の手首を握ってしまい…
ねぇ 聞きたいの、卯生……
「 あの、さ… さっき誰かがいてね、夢かもだけどリアルでね、私のその、おでこに… 」
ゴニョゴニョ…口ごもり、誰かがキスしたと思うなんて口に出せないでいた。



