うさぎ恋しや、発熱期


「 失礼します… 先生?」



あ、いないのね。

じゃあちょっとだけ休ませてもらおうかな。



一人ベッドに行きカーテンを閉めて真っ白な布団に潜り込んだ。

じわじわと体温がに包まれて睡魔が忍び寄る。



屍って… 文佳は何考えてんの……

ヤバ、眠いかも……



チャイムが鳴る数分前、目を閉じながら睡魔と静かに戦っていた時だった。

シャー…… とカーテンが開くのを感じた。

寝たフリになってる私に被る布団が少し捲られて顔に感じる空気。

先生かと思っていると、額に手があてられ、次は頬に。

そのまま目を開けないでいると、ベッドに腰を下ろし座ったのがわかった。



先生?




「 凛… 」



え…



その声は、紛れもなく卯生の声。

驚きしかない私の心は暴れている、発狂しながら暴れている。



なんで卯生がここに!?

あ、文佳!!


や、やだぁ 仮病ってばれちゃうー!

どうしよ、どうしよ、どうしよー……



そんな私とは気づかず、次の瞬間の後、本当に熱を出す事になる。



前髪をさらりと指ですくう卯生、そして額に、何かが私の額に触れた。

ふわりと柔らかな……


それは、卯生の唇だった。