うさぎ恋しや、発熱期


誰もが思っている事、私がフラれたと、私が卯生に本気じゃなかったと……

噂が広まるにつれて数日、私は小さな存在となっていた。

モテまくりの卯生。

いつも女子がそばにいる。

私の大きな声が響かなくなったせいだ。



苦しい……

卯生、今日も好き…… って、言いたい。

でも言えなくしたのは私自身。



「 あ~……… 」

「 凛、あんた屍みたいだよ 」

「 好きって言ってたのが嘘みたいなの 」

「 でしょうね。恥ずかしいくらい堂々と言ってたのに… 今のあんたは何?」



何?って……

文佳が最初に言うの禁止って言ってたくせに。



「 言うのやめてから卯生さんと距離が出来たんじゃない?」

「 い、言わないでぇ… 」

「 しょうがない子だな~ ちょっと凛、保健室行きなよ、そんで屍のフリしてて 」



は?



文佳がいきなりおかしな事を言い出して、首を傾げていると、無理矢理席から離されて教室から追い出されてしまった。



「 いい、凛 よく聞いて、卯生を思って屍のフリしてる事! わかった?」



うわ~ 文佳の顔が本気だ、怖っ……

で、屍って何?

どうやるの?



こうして私はトボトボと影を背負いながら保健室へ。

文佳はと言うと、一呼吸し卯生の元へ心配そうな顔で話をしていた。