あれは、今から三ヶ月ほど前。
私以外の家族を乗せた飛行機が山奥に墜落した。
その電話を聞いた時、私は信じられなかった。

『ごめんね』

母の最後の言葉だったらしい。
事故が起きる前母に『学校でお友達作りなさいよ?自分のことばかり考えるんじゃなくて。』
そう言われた。
だが、私は聞く耳を持たなかった。
自分が学校で一人なのを受け入れられなかった。
そして、事故は起きた。
家族を亡くした私は親戚の家をたらい回しにされて、
結局施設で暮らすことになった。