「もう高校生なんだから勘弁してよっ」




『娘の晴れ姿だもん!張り切っちゃうわよ』




『可愛くなったなぁ これから心配だ』




「パパもママもいつまでやるのこれ?もう行くから!」




『待って!写真撮ってからにしてちょうだい!!』




『美樹パパが送ってってやるから な?』




「はいよー外で待ってる」





お兄ちゃんはこの事が分かってるのかまだ部屋で何かしてる送ってもらう気だな




あたしの自慢のお兄ちゃん



櫻井 煌樹(さくらい こうき)



すらっとした長身で整った顔立ちぜーんぶいいとこ取りしてる。でも優しいから許す



それに比べてあたしは可もなく不可もなく
ロングヘアのアッシュブラウンにママ譲りのすーっと伸びた鼻そんなもんかな笑






ようやく写真も終わって車の中



「ねぇお兄ちゃんってさ彼女いないの?」



『は?馬鹿なの?俺は女に興味ないつうか親父の前で話すことじゃないだろ』



『あはは 煌樹は相変わらずだな。美樹はお兄ちゃんが好きだもんな』