うち(藤井乃莉香)のクラスは、今文化祭の準備進んでん。うち達のクラスは、ダンスを披露することになった。実行委員はクラス委員の小瀧流菜や。流菜は、小さい頃からうちと仲良かった。その為、うちがシャイな事も知っとった。ダンスを考えたのもうちと流菜ダンスを習うてんさかいらしい。優しおして頼れるうちん親友の流菜。
 早速、練習開始された。優しめの曲から大変な曲に行くことになった。最初の曲は、「NATSUのFRIEND」言う曲で、クラスのみんなは一人、また一人とクリアして行った。うちももちろんクリアした。流菜もクリアした。それで、今日のダンス練習も終わった。やけど、うちと流菜は帰らへんかった。残って二人で、ややこしい「Write」を一緒に練習しとった。うちらは、踊れるようになったさかい、家に帰った。
 次の日になり、「Write」の練習開始になった。お手本で、流菜見せる。そう思うとったが、流菜、うちも一緒に踊ろう言うた。緊張がやまんで汗出てきたが、流菜に嫌われとうなかった。そやさかい、一緒に踊った。
 その姿をみて、クラスのみんなは、うちん意外なダンスの技術に驚いた顔をしとった。うちもその顔を見て、驚いた。その事もあって、クラスの神山夏姫ちゃんと重岡菜実ちゃんと会話するようになった。夏姫ちゃんと菜実ちゃんは、うちと違うて誰とでも仲良う出来る人やった。それに、流菜とおんなじでえらい優しい人やった。そやさかい、うちも素のままで話した。そないしたら、三人に
 「乃莉香って、わりと天然やね」
と、言われるようになった。やけど、そら二人の姉によう言われることやったさかいあまり気にしいひんかった。
 そないな時に、授業でうちんボケクラスの全員にバレてもうた。そないしたら、皆笑うた。やけど、中にはこないな人も居た。
 「藤井ちゃんって、硬い人や思うとったけど、わりと天然で可愛いなぁ。」
って、言われてクラスに馴染むことができた。そないなとき流菜に言われた言葉があった。そら、
 「プリンシパル乃莉香の誕生や」
やった。思わずうちはこう言うた。
 「流菜、プリンシパルって何?」
そう言うたら、
 「プリンシパルって、主役の事を言うんやで。分かった?」
と、行ってきた。
 「分かったで。おおきに。」
言うた。
 流菜以外その言葉の意味をわかった人は、誰もいーひんかった。そないなややこしいことなのかと、辞書をひいてみた。載ってはいーひんかった。納得できた。やけど、流菜はしっかり者やさかい、正しい思えた。