「永瀬先輩♪」
放課後、廊下で後ろから声をかけられた。
聞き覚えのあるその声に振り向くと……
「会いたかった~!」
姉の恋人の弟で、私のふたつ年下の麻生雅くんが駆け寄ってきた。
「みやくん、入学おめでとう」
無邪気な笑顔が可愛らしい。
「サンキュ。オレ、ほたるに会うためにがんばったんだよ?」
「そうなの? 私も会えて嬉しいよ」
みやくんのことは小学6年生のころから知っているから、本当に弟のようで。
自分の後輩になったんだと思うと、感慨深いものがある。
「あのさ。カレシとはうまくいってんの?」
急に真面目な顔つきで寄ってきて、私は押されるように壁まで後ずさりした。
彼のお兄さんにも昔同じ質問をされたことを思い出して、やっぱり兄弟だなぁと思う。
「うん」
うなずくと、みやくんは壁に両手を突いて顔を近づけてきた。
「ふうん。……あのさ。そいつと別れて、俺と付き合えよ」
放課後、廊下で後ろから声をかけられた。
聞き覚えのあるその声に振り向くと……
「会いたかった~!」
姉の恋人の弟で、私のふたつ年下の麻生雅くんが駆け寄ってきた。
「みやくん、入学おめでとう」
無邪気な笑顔が可愛らしい。
「サンキュ。オレ、ほたるに会うためにがんばったんだよ?」
「そうなの? 私も会えて嬉しいよ」
みやくんのことは小学6年生のころから知っているから、本当に弟のようで。
自分の後輩になったんだと思うと、感慨深いものがある。
「あのさ。カレシとはうまくいってんの?」
急に真面目な顔つきで寄ってきて、私は押されるように壁まで後ずさりした。
彼のお兄さんにも昔同じ質問をされたことを思い出して、やっぱり兄弟だなぁと思う。
「うん」
うなずくと、みやくんは壁に両手を突いて顔を近づけてきた。
「ふうん。……あのさ。そいつと別れて、俺と付き合えよ」