足元にバスケットボールが転がってくる。
「わり、取ってもらえる?」
ネット越しに、同中の洋太が息を切らせながら声をかけてきた。
「がんばってるね」
「まあね」
一年生で、もうレギュラー入りしてる洋太をうらやましく見つめる。
センスがあって努力もしているから、当然なんだけど。
不注意から足を捻って、練習にも出られない今の自分が情けなくなる。
「はい」
「サンキュ」
ボールをネットの脇から差し出すと、洋太はカワイイ笑顔を浮かべた。
この笑顔にやられたんだよね……
中一のときに同じクラスになって、席が隣になって。
洋太を追いかけて、バスケ部に入って。
今では、バスケも大好きになった。
「どうしたの?」
なかなか受け取ってくれなくて、洋太を見上げる。
すると、彼は私の手に手を重ねてきた。
「よ、洋太?」
「早く治るといいな。オレ、くるみと……くるみのバスケが好きなんだ」
「わり、取ってもらえる?」
ネット越しに、同中の洋太が息を切らせながら声をかけてきた。
「がんばってるね」
「まあね」
一年生で、もうレギュラー入りしてる洋太をうらやましく見つめる。
センスがあって努力もしているから、当然なんだけど。
不注意から足を捻って、練習にも出られない今の自分が情けなくなる。
「はい」
「サンキュ」
ボールをネットの脇から差し出すと、洋太はカワイイ笑顔を浮かべた。
この笑顔にやられたんだよね……
中一のときに同じクラスになって、席が隣になって。
洋太を追いかけて、バスケ部に入って。
今では、バスケも大好きになった。
「どうしたの?」
なかなか受け取ってくれなくて、洋太を見上げる。
すると、彼は私の手に手を重ねてきた。
「よ、洋太?」
「早く治るといいな。オレ、くるみと……くるみのバスケが好きなんだ」