そんな思いが届いたのか、実那はゆっくりと目を開けた。 「実那!?」 「「実那!!!」」 俺たちの心配とは逆に 「ぅわっ、ひと、いっぱぃ。」 実那は笑顔だった。 「みんな、ぁりがとぅ。」 幸せそうな顔をしてた。 「ぉかぁさん。」 「ん?」 「ありがとぅ。おや、こうこうできなくて、ごめんねぇ。だいすき、だよ。」 そんな実那の言葉に、おばさんはついに声を出して泣いてしまった。 見てて、こっちまで苦しくなる。