そして、



「ねえ、優馬。あたしが死んだら、あたしのことなんて忘れてくれていいからね。」


強がりだ。



「何いってんだよ。急に。」


俺、どんな顔してたんだろ。



「優馬には幸せになってほしいの。可愛くて優しい奥さんもらって、子供つくって…」


そう話す実那に、俺は気づいたらキスしてた。



「優馬…。」


「分かったから、今、そんな話するなよ。」



なぁ、実那。


気付いた時からそばにいて


それが当たり前だったから



毎日そばにいたお前がいなくなるなんて想像がつかないんだ。



なぁ、実那。