「莉々。」 「実那。」 莉々は、そう言ってあたしを抱きしめた。 「こんなに痩せて……。心配したじゃん、もう。」 「ごめん。」 あたし達は教室の真ん中で抱き合った。 莉々も、みんなも何も聞いてこなかった。 「次、化学!実那置いてくよ!?」 「え、待ってよ!」 ただいつも通り、いつもと同じように接してくれた。 病気であることを忘れられた時間だった。