図書室に向かうと

倖羽はいた。



倖羽は私が来たって思ったらきっと、
今まで以上に気まづくなるかもしれない.......

でも頑張ると決めた。

今日1日だけでも勇気をください。神様。




「あの.......倖羽。ごめんね。利太に読んでもらでちゃった。」

私がそう言うと倖羽は少し嫌な顔をした。


「あの.......ほんとにごめんなさい。これ良かったら受け取って。」

そう言って渡そうとする私を倖羽は睨んだ。



なんで睨むの?約束したじゃん。。


倖羽が言ったんだからね。『来年も作ってよな』って。

だからだから私は.......



そう思った瞬間に、倖羽に怒りが湧いてきた。


「倖羽がいったんじゃん!来年も作ってよなって。だから私、作ってきたのに.......。」

途中からは涙が出てきてなんて言ったか自分でも分からないぐらいだった。



それをみた倖羽は、

「誰も本気で言ってねーし。それに関わんないでっていっただろ!
ほんと、おせっかいきもちわりーんだよ!」


そこまで.......。


そこまでいう必要ないじゃん。。



そう思ううちに私は教室に向かって走っていた。



もう。

もういいや。


もう、倖羽なんて.......


倖羽なんて.......



大っ嫌い!