「倖羽遊び行こ!」

「倖羽勉強教えて!」

あの子もきっと倖羽を好きなんだろう。
「倖羽今度さー映画行こう!」

そんな会話が聞こえてきた。

映画といえば、前に倖羽と2人で行った。詩乃が計画してくれたおかげで、
すっごく楽しく過ごせたんだ。

「いいよ!行こ!何見る?」
倖羽が答えた。

その時胸の奥がズキンと痛んだ。

でも倖羽が行きたいんだもんね。そりゃー行くよね。
あんなに可愛い子にさそわれたら。。

その時だ。
「倖羽。ここ分かんないから教えてー。」
そんな会話も聞こえてきた。
その子に対し、倖羽は

「バーカ」
そう言ってその子の頭を辞書で軽く叩いた。