むすーっとした顔をした大河が立っていた。

何でか分かんないけど、ちょっとご機嫌ナナメな感じ。



「いま、うぁ!とか言った。せっかく来てやったのに」


「う…」





まさか、それが原因であなたのご機嫌はナナメなんですかね…?





幼馴染なだけあって、大河が私の家に来る(勝手に侵入してくる!)のは日常茶飯事だった。


今日の大河は何かお土産を持っているらしい。



「あ!アイスだ!ちょうど今、買いに行こうと思ってたの!」



嬉しそうに目を輝かせる私を見て、



「そーだと思って、買ってきた」



ふっ、と優しげな笑顔を見せる大河。