下校時間になった。


いつものように自分の教室で席に座って大河が迎えに来るのをまっているが、中々来ない。





お昼ご飯の時に、怒らせちゃったからーーー？





私はスクールバッグを手に取ると、大河の教室まで歩いていった。


教室のドアを開けようとして取っ手に手をかけたその時ーーー



｢…好きですっ｣



女の子の声が教室から聞こえた。





…え、え、これはもしかして、いちゃダメな時に出くわしちゃったパターン！？





教室から離れなきゃ、とは頭の中で思っていても、どうしても気になって、耳をドアに近付けてしまう。



｢……ごめん｣


｢……っっっっ！！！？？？｣



その声を聞いて、私はびっくりしてしまった。





この声はーーー

大河ーーー！？！？