昨日、大河に慰めてもらった甲斐あってか、私はかなり元気になっていた。

ということで。



「…は!?もう1回氷室くんに告る!?」



朝から美咲の大きな声が教室中に響き渡った。


私は、静かにして!と言って、美咲を落ち着かせる。


美咲はというと、深い溜め息を付いてから、



「あのね、連続で告ったら堕ちるとか、そーゆーのは無いから!」



少し呆れたように言った。



「…だってぇ」


「いい?こーゆーのは日にちを開けなきゃダメなの」



美咲はこう言ってるけれど、時間は今この瞬間も動いているんだ。

この間に他の人に氷室くんをとられたら嫌なんだ。



「大体、梓羽にはもう…」



そこまで言いかけて、美咲は口を噤んだ。