「一人で笑ってんなよ」



大河は相変わらず素っ気ない。

でも、



「ありがとう」


「……」



幼馴染の優しさだけは感じ取れるから。


良き理解者、とでも言うのであろうか?



大河は私の事なんかすべてお見通しで。




「……慰めてほしかったんだ?」


「べ、別にそんな事言ってない」


「ふーん」



分かってるくせに。


心の傷を癒してくれるのは、いつも大河だけ。



本当に、、、



「お兄ちゃんみたいだね」


「………」



それに対する大河の言葉は返ってこなかった。