──そんなある日
「ハァハァ…うぅ…ハッハッ…ハァハァ…」
ううん…なんの音だよ…
てか何時なんだ?
時計は午前3時を指してる。
こんな朝早くに…
「ハァハァ…ハァハァ…うぅ…うぅっ」
隣から?隣って…命子ちゃん?
なんかおかしい感じがしてカーテンを開けたら、
っ!?
そこには胸を抑えて苦しむ命子ちゃんの姿があった。
「ハァハァ…い…いた…い…た…す…けて」
「命子ちゃん!!大丈夫!?ねえ!!」
「いた…い…うぅっ」
ナースコール!
「はい、どうしました?」
「命子ちゃんが!!」
「すぐ先生が行きます!!」
ナースコールの後ですぐ先生が来た。
色々な道具を持って。
「叶多君は悪いけど1回部屋から出てて!」
「わ…分かりました。」
大丈夫かな?やっぱり心配だよ。
すぐに治してもらえよ。
俺はこの時まだ知らなかったんだ。
もうすぐ俺の前から命子ちゃんがいなくなることを。