すると彼はこういった。 「俺も。」 ただそれだけだったけど, 彼にとっては,精一杯の言葉だったんだと思うんだ。 …彼の赤い頬がそう教えてくれた。 私の頭をなで,私の手を包み込むその手も。 私の体をグイッと引き寄せて、抱きしめるその腕も。 すべてが暖かくて,そして大きくて。 …大好きなんだ。 1年たっても,2年たっても。 何年の月日がながれたって。 その一瞬一瞬の瞬間にときめいていられる私達でいたい。