足りないって?


「まず謝る
昨日遅くなってごめんな
連絡したかったけどほんとに急だったんだ

おれほんとにカレーすごい楽しみにしてたのに
だから目が覚めてすぐ食べちゃった」


耳元でささやかれる
ちょっとくすぐったいけどちょっと低いこの声は心地いい


「新しいルールはおれも賛成だな
次からは絶対連絡するから
それでミクが寝るときには隣にいるから」


こくん

絶対だよ


「あたしのこと重いとか思わないの?」


気になってたことを聞いてみた


「ははっ
なんで?嬉しいよ
それに…」


抱かれていた腕がとれて向き合う格好になる

あたしの目からはまだ涙が流れたまま


「ミク、誓いを立てよう」