「お邪魔します。」


小さい声で言って部屋に入った。


「話って?」


翔「俺、高校辞めるわ。」


「えっ?何言ってんの?なんで?」


翔「母さんが、離婚すんだって。おっさんが出てったんだよ。この家はお前らにやるって。でも、ローンはこっちで払わなきゃなんねぇんだよ。」


「何それ。あと何年なの?」