誕プレやる!って決めたはいいけど…

誕プレほしい?って聞く勇気がない…

それでも、聞かなきゃ前に進めない…

うぅ…

心が、削れていきそう…


そして、やっと決心がついた。

それは、給食の時間だった。

吉田は給食当番で、配膳台を用意していた。

私は、給食当番ではなかった。

そして、教室には、私達合わせて四人くらいしかいない!

今しかない!

「ねぇ、吉田。」

「なにー?」

「誕プレほしい?」

「はっ?」

なんかヤバい…

あいつ、同様?してる。

「ってか、なんで俺の誕生日しってんの?」

「えっと…
真姫ちゃんに教えてもらった。」

「あーそ、
ってかさ、もう給食当番したくね。」

あっ、スルーされた。

まぁ、いいや。

じゃないよ!

って、思っているうちに皆教室にいて、ほしい!って、言ってもらえなかった…



そして、五時間目が終わった。

この休み時間でなんとかするしかない!

六時間目は、技術で移動教室。

このごろは、移動教室のときは、一緒に行っていたから、移動中が最後のチャンス!

「ね、移動しよ!」

「うん。」

「ねぇ」

「何?」

「誕プレほしい?」

「それさっきも、言われた。」

「うん、言った。」

「なんでそんなに聞いてくるの?」

「誕プレかってあげたから。」

あたしは、わざと上から目線で言った。

「あっそうなの。」

「うん。」

「そんなに言うんだったら、ほしい。」

「おっけー!
じゃあ、放課後時間ちょうだい!」

「わかった。」