「24番、中村音乃と「佐々木夏南です!





SEKAI NO OWARIさんでRAINです」ペコ


「うちらなら、できるよ」



始まりは、ただ二人で東京に行きたい、という

理由だった。

私、


中村音乃(ナカムラ オトノ)






佐々木夏南(ササキ カナン)



の二人で。


この、事務所の新人オーディションも、

TVに出たいとか言う理由ではなく、

オーディションの後の観光の方が目的

という、

なんとも馬鹿げた理由だった。

二人とも大した趣味もなくて

通っている中学で入っている部活も、ばりばりの放送部。

それでも

よく二人でカラオケに行くことから

歌は大好きだった

~♪


「「ありがとうございました!」」





質問者(略:質)「それでは、質疑応答に入りたいと思います。」

質「お二人とも、中国地方の中学2年生ということですが

このオーディションを受けることになったきかっけは

なんですか?」


「2人とも音楽や歌が大好きで、よくカラオケに行ったりするのですが、


中学校生活も後は受験が控えているので

何か二人で形に残したくて、

オーディションを受けることを決めました」




質「ありがとうございます

それでは_______




「あーーー緊張した~~!」

「本当だよー、夏南、全然喋らんかったけん、何かあったんかと思ったよー!」

「だってさ、ずっとドキドキだったもん笑」

「それでは、東京観光行きますか!!」

「いえ~~い!」






私達は、まだ知らない。

















___このオーディションに合格していたことを。