「瑞希(みずき)!」 九十九に名を呼ばれて黒装束は抜刀する。 刀を振り上げ向かって来る二人の視界で捉えると、十六夜はまず九十九の攻撃をかわした。 その後向かって来る瑞希の顔に回し蹴りをする。 すぐに攻撃から防御に切り替えた瑞希は手で庇い、十六夜の足を掴んだ。 捕らえられた十六夜に九十九が攻撃を仕掛ける。 刀が振り上げられるのを見て、十六夜は咄嗟に目を閉じ刀の柄を握った。 『殺せ』 その時自分の中の何かがそう言った気がした。