狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




言われるままについて行くと数名の隊士を連れた九十九の姿があった。



それはどれも里で見た人間の顔ではない。



不思議に思っていると察した九十九が説明する。



「彼らは長州の者たちだ」



九十九が隠さず喋ったことで間者たちはどよめく。



「安心しろ。十六夜は俺の命令に背けない。だからお前たちのことも喋らないさ。まぁ喋ったところでこの屯所にお前を信じる者もほとんどいないだろうしな」



そう話すと間者たちは安心したように声を上げる。



「それよりも今はいつ近藤の首を取るかだ」



間者の一人がそんなことを口にした。