狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




相変わらず眉間に皺が寄っている。



怒っているのかいないのか分からない。



とりあえず十六夜は立ち上がって土方の方へ歩いていく。



「すみません。ちょっとうたた寝してしまって」



「こんなところでか?寝るなら部屋で寝ろ。風邪ひくぞ」



先程まで笑っていたが、急に笑顔が消える。



「大丈夫です。体は丈夫な方なんで」



どうせ心配してない癖に。



そう言ってしまいそうになるところを抑えた。