誰の姿もなく、十六夜は顎に手を当てて考え始めた。 気のせいという訳ではなかったと思う。 気配には人一倍敏感で、何より殺気のある気配にはすぐに反応できる。 今自分を見ていた人間からは微かだが殺気を感じた。 間違えるはずはないと思ったが、疲れているのかもしれないと考えることを止めて部屋に入る。 こっそりと布団に入り、目を閉じた。