狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー






夜になり、土方が眠り着いたのを確認すると、外に出る。



下ろしている髪を永倉たちに貰った櫛で梳く。



こうしているとなぜか不思議と落ち着けた。



櫛を床に置き空を眺める。



「こんな時の解決策は教えてもらったことがなかった。和泉様ならどうするんだろうな……」



十六夜自身、もうどうすればいいのか分かっていなかった。



どこで間違ってしまったのか考えて、全てが間違いだったように思えてくる。



「結局どこまで言って私は……」



背後から気配を感じて口を閉じ振り返る。