十二年前に会ったのを最後に、それから一度も会っていなかった幼馴染。
こんな形で再会しなければ、もっと平穏な空気が流れていたのだろうか?
「久しぶりだな、十六夜。元気そうで何よりだ」
「九十九(つくも)も、ね」
友好的に話す九十九に対して、十六夜は気まずそうだった。
「里を抜け出してこんなところで何をしているかと思えば、人間とチャンバラか?あまり感心できないな」
「あんたには関係ないでしょう」
新選組を馬鹿にされて少し感情を出した十六夜を見て、九十九はニヤリと笑う。
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