説教が終わり土方が夕餉を食べている間、十六夜は縁側に座り夜空を見上げていた。



懐にしまっていた櫛を取り出す。



それを見て自然と口角が上がる。



「随分と幸せそうだな」



どこからか声がして周りを見渡す。



しかし人の姿はない。



咄嗟に身構えた十六夜は背後に気配を感じて振り返る。



そこには懐かしい幼馴染の姿があった。