狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




「十六夜ってどんなところに住んでたの?」



「森に囲まれた自然豊かな場所ですよ。空気も水も綺麗なところでした」



「へぇ。でも女の子が簪知らないなんてよっぽどだよね」



「元々家からそんなに出たことがなかったので、それが世間知らずの原因だと思います」



三人は納得したように頷く。



そしてコソコソと話し始める。



その様子を十六夜は不思議そうに見守っていた。