「俺が相手してやる」



「手を貸そうか?」



「いや、こいつは俺がやる。お前たちはその坊主を安全なところまで送り届けてやってくれ」



「はいはい。本当にしんぱっつぁんは喧嘩っ早いんだから困っちゃうよ」



「無駄口叩いてないで行くぞ。おい坊主、ついて来れるな?」



「はい」



短い返事を聞いて男たちは走り出す。



それについて行くが、走りながら振り返る。



残された男が辻斬りと戦っているのを心苦しく思いながら走った。