狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー






ようやく吐き気が治まり部屋に戻っていると、永倉、原田とすれ違う。



永倉に声を掛けられていつも通りに返事をしたつもりだったが、永倉は顔色を変える。



「おい、顔真っ青だぞ。大丈夫か?」



「大丈夫ですよ。元々色白な方ですし、大した異常はないですよ」



笑って誤魔化すとそれ以上追及されないように逃げるように歩いていく。



そんな十六夜の姿を永倉は心配そうに見ていた。