狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




ふと風が止む。



周りの雰囲気は先程と全く違っていた。



男二人に押さえ付けられて連れて来られたのは当主の邸の前だった。



少女の目に映るのは刀を握り締めて自分を睨む当主の顔をした和泉の姿だった。