狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




刀を弾くと男を切り伏せる。



「ぼさっとしてないでさっさと刀を抜いて戦ってよ。こっちは君を守ってる暇なんてないんだから」



沖田は突き放したような言い方をして、ふと十六夜の刀に目をやる。



柄はしっかりと握られているにもかかわらず、その手は震えていた。



「もしかして怖いの?」



沖田の問いに答えず、十六夜はずっと足元を見ている。



沖田はため息を吐くと、十六夜に背を向けて浪士たちの捕縛に向かった。